田舎での悩みは、野生動物たち…例えば鹿やイノシシ、タヌキやサル等々に農作物を荒らされる。です。
移住当初に洗礼を受けたのがタヌキです。野菜の苗を植えたばかりの畑を掘り起こされてしまいました。

その話を地元の人にすると…その人、曰わく…「サルは、もっと容赦が無い」でした。(笑)
そんな移住したての自分でも、それを見た瞬間に地元の苦労を察してあまるモノがあります。
それは、うちの地域の周りにをぐるっとイノシシと鹿を寄せ付けないようにしているフェンスです。

いや、何キロにも渡って張り巡らされているので、初めて見て凄いと思いましたね
その様な環境なので、猟師という人達の存在は大きいです。
しかし、猟師の高齢化と共に減少の一途と思えていたのですが、近年では若い猟師も増えてきているようです。
若い人の絶対数は、まだ少ないようですが…
そんな中で、女性も猟師として参加し始めているのが目立ってきたようです。
そんな、若い猟師でしっぽ崎が取材して漫画にさせて貰った矢野大地くんも
その一人です。
ところで、猟…。と、一言でいっても

猟銃を使った。銃猟
野鳥などを捕るために、大きな網を使った。網猟
そして、様々な罠を野生動物に悟られないように仕掛ける。わな猟
の、三種類があります。
まず、銃猟ですね…。
これは、散弾銃かライフル…、そしてエアーライフルがあります。
散弾銃は、名前の通りに玉がたくさん散乱して、標的に向かって広範囲にバラマク…
その様な特徴でして
獲物にキズを負わせる範囲が広いので、あまり好まれては、いないようです。
なぜ、獲物にあまり多くのキズを追わせたくないかと言えば、お肉のためです。

ただの殺傷目的ならば、標的の範囲を広く持てる散弾銃は便利です。
しかし、美味しいお肉を得たいと思うならば、キズの範囲を最小限にしてキレイに保ち、血抜きをしたいのです。
ちなみに、美味しい肉を得るための第一条件としては血抜き…。
血抜きは心臓が動いている状態で、行いたいのです。
そこで、使われる銃はライフル
これを、傷つける範囲が小さいので頭部へ一発…
それで仕留める様です。
猟に関しては、複数人と複数の猟犬をともなって行われるのが一般的のようですが、上級者だと単独で、しかも猟犬も一匹でイノシシを追い込んで猟をするのだとか…
高知県で開催された狩猟のフォーラムでは、そんな狩猟の映像を見せて貰いました。
山の中、藪から出てきたイノシシ…、その遭遇した時間はほんの一瞬なのに
ライフル一発で仕留めてしまって猟師さん…
凄い、達人技です。
ちなみに、下のYouTubeも凄いですけど、特に犬との絆と連係プレイが良かったです。ご参考に…
次に、エアーライフルですが、猟に使うモノなのでそこそこの威力を持っているようですが、イノシシなどの大型の動物では難しいようですね。
ただ、それで猟をして、その経過を詳しく描いた漫画があります。
それが、こちら…

山賊ダイアリーです。
作者が狩猟免許を取って、エアーライフルで猟へ行くストレートな話ですが
初めは、なかなか獲物が得られなかった作者も、上達するほどに冷凍庫に入りきれない程の肉を得られるようになるサクセスストーリーです。
サクセス…、それは成功…。
肉長者です…。
うちのマンガの矢野大地くんは、わな猟ですが…、
彼も、肉長者です。
田舎では、特に集落では食品関係を買う店が少ない…、もしくは無いのです。
なので、自分達で作った農作物を物々交換していたりします。
その中で、肉と交換して貰えるのは最強です。
矢野くんも。肉で住民のほほを叩いて、欲しい物と交換です。

まさに、長者様です。
…うそです。
うそです。
ほほを叩くのは、ウソです。
大事なことなので、三回書いときました。
今回、矢野大地くんのわな猟の体験を描かせて貰ったのが、第三話です。
この回は、しっぽ崎も好きな話です。
150円と有料ですが、しっぽ崎も食わねばならないので。買ってください。
お願いします。m(_ _)m

次に、こちら…
女子高生がわな猟をするお話の「罠ガール」

わな猟に関して、とても詳しく描いているようです。
評価が高いです。
わな猟に関しては、野生動物との駆け引きであり、心理戦なので本当に難しいようです。
獲物が獲れるまで、1年、2年かかるとも言われます。
罠は、仕掛けた場所に人間の匂いを残してしまったらアウト!
罠を仕掛ける場合、そこへ匂いを消すために、近くの沢の水をまいたり
雨が降りそうな日を選んだりするそうです。
また、獣道を探し…
どのポイントで動物たちが、気を取られて罠にかかりやすいか…
例えば、急すぎる坂道を下る時とか…
それから…
いかに、動物たちを安心させて、大物が入った瞬間に罠に掛ける箱型のわな猟とか…
などなど
こちらも奥が深いです。
最後に、網猟ですが…
こちらは勉強が不足すぎるので、割愛させていただきます。
さて…
お肉の味について、申しておきましょう。
しっぽ崎が移住してからジビエについて鹿、イノシシと口にする機会が多くなりました。
ここまでの経過として言えることは…
肉の質が、食べるところでそれぞれに違う…
でした。
臭みが残っていたり、硬かったり…
また、同じ鹿やイノシシなのに柔らかくて美味しかったり。
この違いは、年齢などの個体差なのか…、血抜きなど、肉の加工の工程の問題なのか?
はたまた、料理法なのか?
市販の豚や牛に比べると、場所それぞれで差が大きいのです。
先日、奥様が料理教室が、目当てで参加した香美市狩猟フォーラム

場所は、なんとアンパンマンミュージアムの横です。(笑)
ここで作った料理が、鹿肉を使ったペルシャ(イラン)風ケバブの作り方です。
もちろんケバブも作りましたが、感動したのは鹿肉のさばき方と試食用としてくれた鹿肉のサイコロステーキです。
海外ではステーキはミディアム(中焼き)、レアー(生より)、ウエルダン(良く火を通す)の三種類の火加減が選べるのですが…
ジビエである鹿肉は、ミディアムレアーが1番美味しいとされていて
それ以外の焼き方を選ぶことが出来ないのだとか…
確かに渡された鹿のサイコロステーキは少し血がにじんでいました。
が…、口にしてビックリの柔らかさ!
味も、レバーのような風味が少し漂うけど、癖の無い美味しさです。

そして、主題のケバブも美味しかったです。
これは、表面はコンガリですが中は赤かったです。
それと…、オマケですが
イランから来てくださったご夫妻の奥様が手がけてくれた、インディカ米は美味しゅうございました。
ハーブが入っている、ジュースもすっきりで美味しゅうございました。
しっぽ崎は、イランで暮らせるのではないか?
そう思える程の料理の味でした。



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