田舎暮らしはじめました ~家の家賃は5千円~
作者 グレゴリー青山 2013年1月31日発行
を読まさせて、もらいました。
まずは、東京生活から移住までの流れに沿った内容であり
とても読みやすいです。
そして、都会の人が田舎へ移住しようとした場合に陥りそうな失敗談もあれば
田舎の怖い面も描かれているので一つの参考になると思います。
しっぽ崎のブログは田舎への移住を推奨するものなのですが、もちろん負の側面も知る必要はあります。
しかし、このブログは現時点では若くあり、自分も移住して日が浅いので
他の人の力をお借りしたいと思います。
それと沿って、自分の経験も入れていこうと思います。
では、内容から…
グレゴリーさんは東京から和歌山県の山奥へ引っ越されました。
しっぽ崎は神奈川県から四国の山奥です。(笑)
まず、作品の流れとして引っ越し談からです。
田舎への引っ越しに、その料金を安くしようと思うと、一つのトラックに他の荷物と一緒にして運ぶ混載便というのがありまして、グレゴリーさんは10万円…
ただし、1週間ほどかかります。
しっぽ崎の場合は、日取りと到着日を運送業者の都合の良いタイミングに任せることで交渉した結果……、詳しくは言えませんが、安く済みました。(笑)
ただし、荷物は2週間程の待ちです。(笑)
ここで、やりがちなのが、布団も引っ越しの荷物で送ってしまうと失敗です。
グレゴリーさん、やっちゃってます。(笑)
しっぽ崎の場合は、布団や生活道具、貴重品をを最低限車に積んでの移動をし…
どうしても必要な物や、新しい生活のために必要な家電製品を近くの地方都市…
自分の場合は高知市内ですが、そこで買いそろえるスタイルをとりました。
それでも、家具が届くまでの不便さはあったにせよ、乗り切りました。
次に…
グレゴリーさんが引っ越した当日に、お風呂は近くの温泉で済ませてから夜ご飯を食べようと思ったら、早くに店は終わってしまい
食事難民になってしまう事件…
車でさ迷い30分、他の町まで行って
すっかり心も体も冷え切った気持ちで見つけたラーメン屋
そこでラーメンをすすりながら…
「ほんとうにここでやっていけるのか…?」
そんな、想いは未来予想?
田舎は、店が閉るのが4時5時と早い場合が多いのです。
東京の近辺では考えられない感覚なので、うっかりと時間が夜7時位を回って食事処を見つけようとしても、どこも真っ暗です。
しっぽ崎の暮らしている場所から近くの町内でも、夜8時くらいは深夜と思える程です。
なので、しっぽ崎も、そういう意味では良く食事難民になっていました。(笑)
ところで…
田舎への移住者は田舎へ理想、もしくは幻想を持ってやってくるか、
田舎でやりたいコトがあるから
…か
家賃の安さに釣られて来るのか
大きく分けると三になるのではないでしょうか
家賃の安さだけにつられて移住を考えてしまう人もいるでしょう。
グレゴリーさんは、明らかにお家賃派ですね。(笑)
ただ、家賃が安くてもしっぽ崎は、グレゴリーさんが住んだ、あの家には住めません…。
四国の移住を考えた時に、他県のも含めて何件か空き家を見せて貰ったので雰囲気は分かりますが、やたらと広いけど…、ボロボロです。
下手をすると、前の住民の荷物がマルッと残っていたりします。
しかし、何よりも自分はボットンのトイレがダメです。
昔は抵抗がなかったんですけどね…。
今ではウォシュレットが必須です。
参考までにしっぽ崎の住居の決め方を語ると、最初は公共住宅です。
家賃は3万ちょいくらいです。ウォシュレットが付いたキレイな所です。
ただ、狭いです。(笑)
田舎への移住のリスクは隣人の問題につきるのでしょう。
自分がそのコミュ二ティーでやって行けるのか?を見極める必要があります。
そして、人との繋がりと情報の収集です。
これらを考慮して、ダメならすぐ引っ越せる、そんなフットワークの軽そうな公共住宅を選びました。
それから、グレゴリーさん…
移住先ですぐに薪でお風呂を沸かすのは無茶です。(笑)
薪は生木を1年から2年は乾かさなくてはいけないと言われます。
なので、何かしらの知恵が無ければ最初の年はホームセンターあたりで高い薪を購入するしか無いかもしれません…
虫なんかも大変です。
自分もメチャメチャ、蚊やらダニやらに咬まれまくりです。
…と、まあ…、田舎暮らしの不便さが色々とつづられた一冊です。
しかし、一番の問題となるのが人間関係ですよね…。
田舎に住んでいる人が全ていい人ではありません。
地域性を見極める必要があると思いますが
多くのコミュニティーは、その土地に縛られて仕方なく住んでいる人や。
地域に期待が出来ず、都会へのコンプレックスがある人。
こんな田舎へ、都会から移住なんておかしいんじゃないか? 怖い…
などなど、
抑圧されている人…我慢している人…コンプレックス
それを抱えている人達は、それなりにいるのでしょう。
その様な人は、楽しんでいる人や自分よりも弱い相手に対して、嫌がらせをしてきます。
これは、もちろん田舎だけの話では無く、都会でもありがちな話です。
しかし抑圧、我慢は都会の方が、その圧力は多くなる環境だとしっぽ崎は思っています。
それが、職場なのか、住居のお隣同士なのか…、もしくはコミュニティー内なのか…
難しい所ではありますね。
そんなコミュニティーの問題に対して、移住したてで、現在1年も経っていないしっぽ崎なので、とやかくは言えないのですが
50代という年齢から言わせて貰えば…、
その土地が好きで集まり、その場でやりたいコトがある自立している人達
そんな精神的に自由な人達が集まるコミュニティーは最高と感じます。
えっ?そんな所は無いと思いますか?
しっぽ崎の住む集落は外から入ってきた人達が、ほとんどなのだと聞きます。なので、外者だという疎外感は、感じたことが無いのです。
それどころか、しっぽ崎と同じ年代か、少し上の人から「自分も神奈川県にいてね…」なんて話を良くします。
とはいえ、まだ細かいことは分からないのですけどね。
でも、持っていた理想に近い感覚はあります。(笑)
そして、言えることは世代の移り変わりを見ています。
土地や、家も買いやすく、借りられやすくなっています
その土地が好きで、その土地でやりたいコトがある自立した若い人達が集まれば
しっぽ崎の理想とするコミュニティーは夢では無いと考えています。

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